深夜に生死を分けたダム放流量に対する住民の判断

平成最悪の被害といわれている今回の西日本豪雨。2018年7月6日(金)深夜の住民のとっさの判断が生死を分けるとは…。
岡山県倉敷市真備町では、高梁川の支流の小田川の近所に住む住民の話では、「当時、毎秒300立方メートルの放流状態で堤防決壊寸前だった。それが降雨により上流のダムが満杯になり、毎秒1,000立方メートルの放流が開始されるということを知った」という住民は、「これはとんでもないことになる」、と避難を決断したとのコメントがあった。小田川周辺の全住民がダムが放水されるという情報を共有し、いち早く避難行動をとっていたら、溺死という最悪の状態は発生しなかったのではなかろうか。防災放送等の呼びかけ効果もなかったのだろうか。
それにしても、決壊した水で自宅が浸水する中、警察・消防への電話がつながらず、ツイッターで多数の救助要請とはその差し迫った状況が受け取れる。

今回の災害で犠牲で亡くなられた方・ご家族のみなさまに謹んでお悔やみ申し上げるとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

2 Replies to “深夜に生死を分けたダム放流量に対する住民の判断”

  1. ソコが問題デスよねぇ……………
    「 ◯◯警報 」と云うのは、“既に被害甚大”であるのを報告しておりますので、本来はソレを受けて避難したのでは遅いのであります!
    但し、ソレ以前の「 ◯◯注意報 」の時点では避難場所etc.がアピールされていない場合も多く、“事の重大さ”が伝わらないのが現実かと思われます!!
    ところで昔、「 災害救助犬 」を取材した方に聞いた話では「日本は救助活動現場のすぐ近くに撮影スタッフが居るので、カメラのシャッター音で“犬が集中出来ない”。」との事……………
    我が国は“災害頻発国”なのに、様々な点で“体制不充分”の様に感じます。

    1. 仰る通りだと思います…
      今回は、山崩れや土石流による家屋への被害が、とりわけ広島県で多かったと感じます。2014年にも同様の甚大な被害が発生しており、おそらく地質が他県と大きく違っているのが原因だと思われますので、県独自の早急な対策が求められていると感じます。

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